奈良日産自動車株式会社 香芝店I工場長
1992年にグループイン前の奈良日産自動車株式会社に入社し、今年で勤続33年目となる大ベテランの工場長。
工場長が持つ資格「HITEQマスター」は、車両全体の知識と最新の技術・機構を深く理解し、効率的に故障診断や修理ができるプロフェッショナルな人だけが取得できる資格です。
資格有効期限は3年と定められておりますが現在もその資格を更新し続け保持されています。
入社のきっかけはもともと車が好きで、特に日産の車には魅力を感じていました。「好きなものに関わる仕事がしたい」という思いから、車の構造を深く理解し、安全に長く乗れるよう支える整備士を目指しました。
入社して33年目と長く続けてこれているのは、やはり車が好きであることが一番だと思います。好きだからこそ探求心を持ち続けられ、この仕事に誇りを持って取り組めています。
まさか自分が受賞するとは思っておらず、驚きが一番大きかったです。社員総会中、あまりの緊張で賞状を渡された時もトロフィーを渡された時もあまりグランプリ受賞の実感が湧いていなかったのですが、職場のみなさんから様々なお祝いのメッセージを頂けて徐々に受賞できた実感が出てきました。32年間も仕事をし続けていると、仕事の流れや業務全般が自然とわかるようになり、一通りのことは対応でき効率よく仕事を進められるようになったので、このような形で表彰して頂き感謝の言葉しかありません。
「長く働くために必要な姿勢」とはなんでしょうか?
いくつか重要なポイントがあると思いますが特に大切にしていることは「常に数字を意識すること」「向上心を持つこと」です。
どうしても工場で働く人は目の前の自動車で向き合うだけとなってしまいがちですが、数字は自分たちが今どのような立ち位置にいるのか、自分たちの取り組みがどのように組織に貢献しているのかを把握することができる道具の一つです。数字を意識することで自分が行う仕事への責任感やモチベーションの維持にも繋げることができます。
また同じ作業を繰り返しているとどうしてもマンネリ化してしまいがちですが、そこで満足せずもっと効率的にできないか、新しい方法はないのかを常に考えるようにしています。特に今の時代は技術やツールの更新速度が年を重ねるごとに速くなっているので自分の仕事のアップデートがとても重要だと感じております。
やはり、車が無事に直った瞬間の喜びが一番のやりがいです。特に、難しい修理やトラブルに対応したときは達成感があります。最近では、電気自動車や自動運転技術が進化し、修理の難易度も上がっていますが、それだけに問題を解決できたときの嬉しさは格別です。
お客様から「ありがとう、助かったよ」と言われたとき、自分の技術が誰かの役に立っていると実感でき、この仕事を続けてきて本当によかったと思います。常に新しい技術と向き合いながら、自分自身も成長できるのがこの仕事の魅力ですね。
受賞時の「係長」という立場から「工場長」として昇格でき立場が変わったこともありますが、決めたノルマは達成できるような店舗にできるようにこれからも自分の持つ力で一緒に頑張る仲間たちの支えになれるようになりたいと考えています。いつかその頑張りがお客様に伝わり、お客様からも感謝されCS(お客様満足度)でNo.1を取る。そんな店舗作りができれば理想です。
工場長としてはまだまだ足りない部分も多いかもしれませんが、「Iさんが工場長でよかった」と言ってもらえるように、これからも驕らず常にチャレンジすることを続けたいです。
これから自動車業界は、自動運転や電動化など、さらなる進化を遂げていきます。技術の発展とともに、求められる知識やスキルも変化していきますが、新しいことに挑戦する楽しさや、車を直す喜びは変わりません。ぜひ、一緒に成長しながら未来の自動車を支えていきましょう!